ご挨拶

ご挨拶

教授 筒井 正人

琉球大学大学院医学研究科薬理学講座のホームページをご訪問いただき、ありがとうございます。

1. 当教室の沿革

琉球大学医学部は全国で最も新しい国立大学医学部として1981年(昭和56年)に開学し、当教室は1年後の1982年(昭和57年)に坂梨又郎先生を初代教授として設立されました。そして2009年(平成21年)6月、私が2代目の教授として就任しました。

2. 当教室の運営方針について

① 研究の方針としては、世界に真価を問える独創的な研究を目指します。一酸化窒素(NO)は生体の恒常性の維持に重要な役割を果たしています。私は、長年一貫して、NOの研究を行ってきました。NO合成酵素(NOSs)完全欠損マウスを樹立し、このマウスの機能解析により生体におけるNOSsの多彩な役割を明らかにしてきました。最近、活性硫黄に関連する新しい遺伝子改変マウスの作製に成功しました。今後はガスバイオロジー研究を幅広く展開して行きたいと思います。

② 教育の方針としては、一人一人の個性を尊重してそれを伸ばす教育を行いたいと思います。学部教育では、薬理学の基礎知識を私の13年間の循環器内科専門医としての臨床経験に基づいて興味深く教えていけたらと考えています。大学院教育では、質の高い研究を心掛け、次世代の科学や医学を担う人材を育成したいと思います。

3. 研究に興味がある皆さんへのメッセージ

良き臨床医になるためには、医療技術の習得だけでは不十分で、病態を論理的に深く理解することが重要です。そのためには、若い時期に数年間基礎研究の経験を積むことは極めて有用です。

当教室では、一緒に研究する仲間を募集しています。修士課程や博士課程の大学院への進学を考えている方は気軽にご相談下さい。今の大学院生はほとんどが仕事をしながら社会人大学院生として研究をしています。

私はこれまで、研究を全くしたことのない大学院生、研究生、留学生、訪問研究員を多数指導してきました。そして皆さんに医学博士の学位を取得させることができました。加えて、アメリカ心臓協会 (AHA) やアメリカ骨代謝学会 (ASBMR) の学術賞を含めた国内外の数多くの学術賞を受賞させることもできました。大学院生の中には、大学院の時に結婚し子供を出産して学位を取得した女性が3人います。

私は、循環器研究にとどまらず医学研究を幅広く行ってきました。どんな分野の研究も指導できると自負しています。研究に興味さえあれば、卒業学部や経歴を問わずどなたでも大歓迎です。どうぞ、お気軽にご相談下さい。
(連絡先TEL: 098-895-1135, E-mail: tsutsui@med.u-ryukyu.ac.jp)

沢山の仲間と賑やかに楽しく研究が出来ることを願っています。